菊竹研究会  -菊竹清訓『人間の環境』-

2021年 文献ゼミは「菊竹研究会」として、

菊竹清訓設計事務所OB 来間直樹先生
東京理科大学 斎藤信吾助教
米子高専 高増佳子教授+高増研究室
     荒木菜見子助教+荒木研究室
早稲田大学 池田理哲先生+古谷研究室 (五十音順)

の方々をお招きし、zoomによる合同ゼミを通じて
「人間の建築シリーズ」 著:菊竹清訓
について議論していきます。
前期の『人間の都市』に続き、後期では『人間の環境』について取り扱います。

『人間の環境』書籍概要

現代の環境は、人間と自然に機械を加えた3つの要素が関係し合う時代になっている。
そこで、機械を含む新しい環境の秩序の体系をどのように想像していくかが現代の人間の環境の根本的命題となっている。
本書では、この問題のさまざまな角度からのアプローチのうちの一つの角度を取り上げている。

章立て・スケジュール

1 明日の建築 (12/10 開催)
zoomリンク : https://us06web.zoom.us/j/88454980450
内容 : 
今回は菊竹の「設備」について考察しました。
菊竹は様々な設備に関して、空気・光・音の「流れ」がわかるデザインを常に意識しており、それが人にとって良い環境になると考えていたようです。作品では、「都城市民会館」からこのような考えが表れ、事務所の中でも設計に生かされていたことがわかりました。
また「島根県立博物館」でのルーバー設計の失敗談など、様々な作品のエピソードも議論に上がり、充実した研究会になったと思います。(古澤)

(レジュメ) :20211210 菊竹研究会

2 商業環境 (1/7 開催)
zoomリンク : https://us06web.zoom.us/j/4549707948
内容(レジュメ) :
2022年最初の菊竹研究会は早稲田大学の方に担当していただき、菊竹と村野の商業建築についての比較と、菊竹の商業建築の代表作である「西武大津ショッピングセンター」の話を軸に、菊竹の「商業環境」について議論しました。
菊竹は、民間建築である商業施設に対して公共性が必要であると考え、「商業」と「コミュニティ」を一体的に計画するというひとつの〈かた〉を考えており、より都市的な視点で商業建築に向き合っていたことが分かりました。
また、日常的にネットショッピングが行われている現在、ショッピングセンターの可能性について議論が行われ、大変勉強になりました。(荻)

3 視覚環境 (2/10 開催)
zoomリンク : https://us06web.zoom.us/j/4549707948
内容(レジュメ) :

今回は菊竹の「建築と照明」、「色彩環境」について考察しました。
建築と光の関係について、菊竹は人口光と自然光とを同時に扱い、光そのものに人間的なものをどのように発見し、環境の中に組み入れていくかを考えることで、これまでに見られなかった新しい設備技術の時代が始まるのではないかと考えていることがわかりました。
また、色彩環境については、設計者は利用者のことを考えなければいけないということがわかりました。
やはり菊竹は窓などの開口と照明、色彩の3つを重要項目としているのかなと思いました。(松尾)

4 住居環境 (3/4 開催)
zoomリンク : 
内容(レジュメ) :

5 都市環境 (4/8開催)
zoomリンク : 
内容(レジュメ) :

6 海洋環境 (6/10開催)
zoomリンク : 
内容(レジュメ) :

参考