菊竹研究会 -菊竹清訓『人間の都市』-
2021年 文献ゼミは「菊竹研究会」として、
菊竹清訓設計事務所OB 来間直樹先生
東京理科大学 斎藤信吾助教
米子高専 高増佳子教授+高増研究室
荒木菜見子助教+荒木研究室
早稲田大学 池田理哲先生+古谷研究室 (五十音順)
の方々をお招きし、zoomによる合同ゼミを通じて
「人間の建築シリーズ」 著:菊竹清訓
について議論していきます。
2021年前期では主に『人間の都市』について取り扱います。
『人間の都市』書籍概要(本文より)
今日の都市環境をどう認識し、いかに変革していくか。技術優先の都市づくりに対し、都市設計の立場から、豊かな人間のための都市建設のプランを描く。
章立て・スケジュール
1 都市への提案 (5/7 開催)
zoomリンク[終了] : https://us06web.zoom.us/j/88323242678
内容(レジュメ) : 0504菊竹研究会 資料 (島根大学)
初の合同ゼミということもあり多少の緊張感もありましたが、非常に面白い議論ができました。
議論の内容は【塔状都市や海上都市の提案に至った経緯】が中心であり、「菊竹の生い立ち」や「51c型へのアンチテーゼ」によるのではないか、という意見が印象的でした。
2 市民の都市 (6/4 開催)
zoomリンク[終了] : https://us06web.zoom.us/j/83516253156
内容(レジュメ) : 0603菊竹勉強会 資料 (早稲田大学)
議論の内容は【菊竹の都市における公共性の考え方】が中心でした。
丹下健三は今治市庁舎でも見られるように建築の配置によって広場を作り出していたのに対し、菊竹は「インナープラザ」のように広場を建築に取り込んでいるという意見が印象的でした。
3 都市デザインの方法論 (7/9 開催)
zoomリンク : https://us06web.zoom.us/j/84548270416
内容(レジュメ) :0709菊竹勉強会 資料 (島根大学)
議論の内容は【チャンネル開発の拡大の仕方】と、【拠点の一つである「プラザ」のペアシティ計画以後の建築への影響】、【菊竹が都市プロジェクトから撤退する経緯】が中心でした。
今回の内容にもあるペア・シティ計画は、YouTubeに載っている「田園都市線」が時代背景を知る上で参考になりましたので、是非ご覧ください。
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『GA JAPAN 171』において、伊東豊雄氏が菊竹について書いた文章がありましたのでチェックしてみてください。
4 環境産業と都市住宅 (9/10 開催)
zoomリンク :
内容(レジュメ) :
議論の内容は【都市住宅の公共性や規制問題といった都市の課題】と、【菊竹の考える人間の根源】が中心でした。
秋田市文化創造館 展覧会のご案内
菊竹清訓設計の「旧都城市民会館」解体に伴う記録映像の制作にも取り組まれていた石山友美さんをお招きし、「建築が残ることと、そこに生じる公共性」をテーマにお話しされます。
5 都市環境の進化 (10/8開催)
zoomリンク : https://us06web.zoom.us/j/4549707948
内容(レジュメ) : 1008 菊竹研究会 資料
議論の内容は、現代にも通ずる【「複合化」や「情報化」といった都市空間の諸問題】と、【菊竹の考える都市のあり方】が中心でした。
今回で『人間の都市』は最終回となります。
次回からは『人間の環境』を考えています。