訳著
2024年
アンドレ・タヴァレス著、千代章一郎訳、『建築書の解剖学』、鹿島出版会、2024年9月
建築の書物づくりが建築論に影響を受けてきたように、建築の建設は書物文化とは無関係ではなかった。書物文化と建築文化の交叉を検証してみると、建築の知識が書物から建築物へ、そしてまた建築物から書物へと循環する軌跡が浮かび上がる。建築の書物は建築の実践を価値づけるだけではなく、建築の構 想を伝達する紙面構成や印刷技術を駆使して唯一無二の書物となる。アンドレ・タヴァレスは質感、表面、旋律、構造、尺度の5つの概念的要素を通して豊富な書籍を解剖し、建築の知識との交叉を見極め、書籍の物質的特質を分析する。ジークフリート・ギーディオンの『解放された生活』の詳細な制作過程や、ハイド・パークとシドナムに出現した二つのクリスタル・パレスの物語は、工業化された書物の台頭だけでなく、独自の視覚的な装置としての書物の存在となる背景を提供している。
2014年
ポンピドゥー・センター、パリ国立近代美術館、パナソニック 汐留ミュージアム編著、千代章一郎監修・監訳、阿部順子翻訳、『建築家ピエール・シャローとガラスの家』、鹿島出版会、2014年8月、 192p
2007年
ジャック・リュカン監修、加東邦男監訳、訳者:黒岩俊介、白井秀和、松政貞治、石坂弦二郎、伊従勉、呉谷充利、迫田正美、島岡成治、千代章一郎、田崎祐生、松本裕、『ル・コルビュジエ事典』、中央公論美術出版、2007年2月28日、646p
1993年
イングリッド・F・キング著、難波和彦監訳、共訳者;来馬輝順・大崎元・遠藤政樹・岡本高幸・千代章一郎・藤武三紀子、『クリストファー・アレグザンダーと現代建築』、A+U社、東京、1993年8月、PP.151