第3回 菊竹研究会 オンライン・インタビュー(来間直樹氏)

山陰地方は菊竹清訓(1928〜2011)の建築作品が数多く存在し、2021年には島根県立美術館で菊竹清訓展が開催されました。
展覧会がきっかけとなり、島根大学、米子工業高等専門学校、早稲田大学、東京理科大学の有志による菊竹清訓研究会が発足しました。その関連として菊竹清訓建築設計事務所元所員の方々から順次、オンライン・インタビューを公開で実施します。

第3回は、菊竹清訓建築設計事務所の元所員であり、早稲田大学戸山キャンパス図書館棟の設計をご担当された来間直樹氏をお招きします。01年にクルマナオキ建築設計事務所を設立され、現在は鳥取県米子市を拠点に活動されています。

今回は島根大学の学生たちが中心となりインタビューを行います。
全国の学生の方々からの参加していただき、議論に加わっていただければと思います。

日時:2022年7月29日(金)10:30-12:00

zoom:https://zoom.us/j/97737082533?pwd=SzUzZm5Ka2dBZkVicm51cDR4SE5iUT09

主催:日本建築学会中国支部島根支所
共催:菊竹清訓研究会、島根大学、米子工業高等専門学校、早稲田大学理工学部建築学科、早稲田大学理工学研究所
協力:島根県

来間直樹氏略歴
建築家。1965年鳥取県米子市生まれ。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。
89年から95年まで(株)菊竹清訓建築設計事務所に在籍し、早稲田大学戸山キャンパス図書棟等を担当。
01年にクルマナオキ建築設計事務所を設立し、鳥取県米子市を拠点に活動。また、2011年から米子高専の非常勤講師を兼任。

インタビューを終えて

 来間氏のお話はどれも興味深く、当時の様々な方とのやり取りの様子など、リアルな菊竹建築設計事務所の実態を知ることができました。

 来間氏は、1992年の早稲田大学戸山キャンパス図書館のプロジェクトを担当されており、その当時「図書館」を設計するというより、大学キャンパスの一部を作るという感覚で設計されていたというお話や、設計案がかたまるまで候補として上がっていた別の案についてなど、元所員の方のみ知る菊竹さんや、携わった建築の設計エピソードを聞くことができ貴重な機会となりました。

 また、設計・施工に携わったたくさんの方の支えや熱意が合わさることによって、今に残る菊竹清訓の名建築となっていると感じました。

(インタビュアー・金光)