2022年度 卒業論文発表会

2月3日に2022年度4回生卒業論文・設計発表会が行われ、千代研究室からは4人の学生が発表を行いました。

松尾康太郎 「菊竹清訓による京都信用金庫の新陳代謝」
 京都信用金庫という金融機関の店舗を研究対象として、各支店であっても各機能ごとの繋がりが異なっていることや、地域性を活かすこと等から、建築することの難しさを感じることが出来ました。その反面、改めて建築の面白さを感じることができた良い機会となりました。

金光梨子 「菊竹清訓による図書館の空間構成」
 図書館という場所がなぜこのように人々の生活に入り込み落ち着く空間となっていったのか、そのはじまりを読み取ることができ面白かったです。また論文を書くことは初めてで手探りでしたが、最後の最後までどうやったらより伝わるか、考え練り直すという大切さを学ぶことができした。

岩間圭吾 「山岳開発計画におけるシャルロット・ぺリアンの居住空間デザイン」
 自分の研究に対して貴重な意見をもらうことができ、充実した時間を過ごすことができました。
また、自分の伝える技術の拙さを再確認できて、次に活かせる経験になったと感じています。

中道泰子 「出雲流庭園の発生と展開に関する基礎的研究(卒業論文)」「出雲流庭園の現代解釈(卒業設計)」
 島根県に根付く地域文化「出雲流庭園」について研究を行い、地域に根付く文化を後世にいかに伝えていくことが大切であるかについて改めて気づくことができ、これに貢献できるよう今後も続けいければと思いました。 
 同時に峯寺を敷地として卒業設計を行い、出雲流庭園を建築として表現し、伝えていくことについて考えました。庭園を建築として考えること、出雲流庭園の本質を空間として表現し、現代的に解釈することはは難しく、最後まで表現できているか試行錯誤でしたが、設計を行うことでより深く出雲流庭園とこれからについて考えることができ良い機会となりました。

卒業研究を通して自分自身の気になることを明らかにするということと、さらにそこから見つかる新たな疑問点をそれぞれが見つけることができました。
この研究・設計をしたことで身についた、粘り強く続けていくこと、さまざまな視点で物事をみること、そして最後までやり切ったという経験に自信を持って、就職、進学とそれぞれの進路に向けて頑張っていきたいと思います。