インテリアデザイン uid:前田圭介先生 講義

今年もインテリアデザインの授業が始まりました。

初回の授業として、講師の前田圭介先生 (uid建築設計事務所主宰、広島工業大学教授)より、課題説明及びディスカッションを頂きました。

課題のテーマは「都市の中の小屋」。現代における新たな家族像と住宅の在り方を考えるという課題です。
過去の名作住宅について分析しながら、各時代で考えられてきた新しい価値観とは何かを考え、それをきっかけに現代の在り方とはどのようなものかと模索します。

ディスカッションの中で、「過去の作品を参照すること」は「現代を相対化して考える装置」となるということを学びました。今ある当たり前の社会というのは、過去をさかのぼると当たり前ではなかったという歴史が多くあります。「核家族」なんて概念はつい最近になってできた言葉であり、少し時代をさかのぼると血縁とは関係なく人々が共同で住んでいた、なんてこともあります。過去を振り返ることで、「今の当たり前の生活スタイルは、本当に「良い」生活スタイルなんだろうか。」と問い直すきっかけを作ることができるのです。筆者個人としても、TAとしてこの課題に向き合いながら、現代の住まいについて考えたいと思います。

TA 古澤