最終講評、アイオワ州立大学見学の感想/Final Presentation, Tour in Iowa State University
昨年度から合同プロジェクトに取り組んで来たアイオワ州立大学より招待いただき、2025年4月30日~5月12日にかけて同大学で行われた最終プレゼンに千代研究室4名で参加しました。
Final Presentation
島根大学千代研究室とアイオワ州立大学の合同グループで取り組んできた「松江駅前再開発と一畑百貨店跡地のホテル改修計画」。日本時間の5月8日と10日に、アイオワ州立大学にて最終講評会が行われました。
講評会には他分野の教授やランドスケープデザイナーなど幅広い分野の専門家が参加し、多角的な視点の質問が飛び交う質疑応答が繰り広げられました。
Team1 ”Hotel Kaiho”
水の都である松江の名産品「シジミ」がコンセプトとなった計画。コンセプトダイアグラムからはシジミの形が連想され、2枚の向かい合った貝殻のようなボリュームによって客室内に日光や風といった外的要素を取り込む開放的な雰囲気の提案です。

Team2 ”松江空 MATSUE SORA”
神の世界と人間の世界を繋ぐ出雲大社から着想を得た計画。2つの世界を繋ぐ出雲大社の役割を、天と地を結ぶ「雲」としてホテルのデザインに落とし込んだ提案です。このグループにはグラフィックデザインを専攻している学生がおり、ロゴ・サイン計画やパンフレットまで提案した作品です。
Team3 ”TOUWA HOTEL ホテル 灯和”
暗い松江駅周辺を明るく照らす「灯篭」をコンセプトにした計画。松江で行われたWSでの敷地調査結果を反映したコンセプトと、日本の伝統的なデザインと現代的なデザインが融合した、場所に調和したホテルの提案です。

Team4 ”TENKUU HOTEL 天空ホテル”
出雲地方に伝わる神話から着想を得た計画。雲の形からデザインされたコンセプトダイアグラムをホテルの断面構成に取り入れ、インテリアにも雲をイメージさせる天井デザインを取り入れた統一感のある提案です。

Team5 ”HOTEL ENSO”
禅の理念「円相」によって象徴される完全性、簡素さ、空間と体験の一体感と、それを実現する茶会から着想を得た計画。島根大学にて行われたWSで作成したモチーフを元に、インテリアから建物、ランドスケープに至るまで調和のとれたデザインの提案です。

Team6 ”TOKI NO NAGARE”
侘び寂び、時間の経過とともに移り変わるものの美しさに着目した計画。ポップな色合い・形のランドスケープや、現代的な外観、高級感のあるインテリアによって構成された洗練されたデザインの提案です。個人的にこのグループの建物パースに刺激を受けました。
Team7 ”HOTEL TAKUMI”
伝統技術を持つ「匠」に着目し、伝統から革新、過去から未来へと繋ぐデザインのホテルの提案です。ホテル内装は伝統的な日本建築を思わせる格子や柱間と、現代的な印象を受ける曲線や異素材が組み合わされ、伝統的でありながら現代的なデザインとなっています。
Tour in Iowa State University
アイオワ州立大学は、広大な敷地の中に新旧様々な施設が建ち並んだ大学です。敷地内には広々とした芝生エリアや、スタジアムがあり、循環バスも通るようなアメリカならではの規模感に驚きました。
デザイン学部棟は中央に大きなアトリウムを備えた建物で、天井からは色とりどりのオブジェが吊り下げられていました。
吹抜けによって他の階の活動の様子や、廊下の壁に展示された学生の作品がよく見え、白い躯体の建物が学生の活動によって彩られている印象でした。
今回見学したほとんどすべての建物で廊下に椅子や机、発表スペースが設けられており、学生の居場所になっていた点が島根大学と大きく異なる点です。前述した作品展示に加えてこうした滞留場所を設けることで館内に活気が生まれており、明るく、居心地の良いキャンパスとなっていました。

この一連のプロジェクトを通じて得た言語や文化、教育環境が違う中でアイデアを出し合い、意見を交わし、最後の発表まで関わった経験は、これから先の進路を進む上での糧になると確信しています。
アイオワ州立大学の学生と協働したことで、自分の図面表現力の伸び代や、ランドスケープ・インテリアデザインの楽しさを実感し、同時に自分のさらに伸ばしていくべき力に気付くことができました。
プロジェクトは英語でのコミュニケーションで進められましたが、スケッチや図、模型も用いながら自分の言葉で交流できたことは今後の活動の自信にもつながりました。

おわりに
この度は、このような素晴らしい機会をいただきまして誠にありがとうございました。
毎日初めて見るもの、初めて体験することの連続で、あっという間の10日間でした。
同時に、全く違う環境で過ごしたからこそ今までの環境の良さや新たな課題も見つかりました。
私たちを温かく迎え入れてくださった中村先生をはじめとするホストファミリーのみなさん、Rob、Team5のメンバー、他のチームのみなさんのサポートのおかげで、非常に有意義で学びの多い10日間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。この場を借りて深くお礼申し上げます。
Thank you very much for giving us such a valuable opportunity.
I was excited about the new experiences and the things I had never seen before.
At the same time, being in a very different environment helped me realize the good things about my usual life and also notice some new challenges.
Kotaro, Katherine, Clark, Rebecca, Rob, the members of Team5 and students from other groups,
Thanks to your all kindness, we had a educational and meaningful experience.
修士1年 田中佑妃乃 Yukino Tanaka

アイオワ州立大学が作成した今回のプロジェクトのアーカイブはこちらからご覧いただけます。合わせてご覧ください。